結構まえからOBD2の分岐ケーブルが使えない!とか、どうすれば使える?のかネット上で見受けられます。
デマ情報?や頓珍漢な回答を行っているものも見受けられるので、ここで説明したいと思います。

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まず、回答として分岐ケーブルが使えるのは「条件による!」と答えておきます。
ここからは、その仕組みと使えない理由を示していきたいと思います。

1)通信接続プロトコルによる
OBD2と一言にいっても、接続コネクターと通信コマンドのザックリな仕様だけですので、この仕様に合致しないものは分岐して使えません。
例えば、当方のアプリで示す「SUZUKI K-LINE」や「TOYOTA K-LINE」などのOBD2仕様ではないメーカー独自プロトコルは、間違いなく使えません。

2)K-LINEなどのシリアル通信はダメ!
さらにCANと呼ばれる通信方式以外のプロトコルは、シリアル通信(昔のRS232Cみたいな感じ)なので、1対1通信が基本となるので使えません。
例えば、「XXX K-LINE」とか「ISO9142」「SAE J1850」「ISO 14230」などが該当します。
これらの通信プロトコルでは、2つのデバイス機器から互いに割り込んで通信は出来ないのでNGとなります。

3)CAN通信は複数接続できるけど・・・
「ISO 15765-4 CAN」などのCAN通信は、通信規格上複数デバイスを接続しての通信は可能となっています。
ただし、ここで注意したいのはOBD2仕様のコマンドでは、1対1通信を前提として作られているので、複数の接続されたデバイスからコマンドが発行(送信)されると、そのコマンドが衝突する時があるので、殆どの車両は誤動作を起こし得ます。
少なくとも当方のアプリ(「OBD Info-san!」や「OBDマルチメーター」)は、OBD2仕様に基づいたコマンドを車両に向けて発行(送信)するので、同じような仕組みのデバイスと接続するには注意が必要です。

例えばですが、CAN通信で車両専用の読み込みしかしないデバイスとの組み合わせだと、分岐して双方のデバイスで動作する可能性が非常に高いです。ただし、このような機器は極まれだと思われます。

4)どちらか片方のみであれば動作する?
分岐させたデバイスを2台同時に動作させずに片方のみであれば、動作する可能性が高いです。
ただし、K-LINEなどのシリアル通信は、規格が古い為ノイズにも弱く信号が減衰する可能性がある為、かなり高性能なケーブル(&更に短いケーブル)でないとお勧めしません。
またソフトスイッチが付いたOBD2ドングルだとモノによっては、勝手に起動してしまう可能性もあるので、注意してください。特にAUTO接続プロトコルがONになっているとドングルが各種通信プロトコルを試すのでハチャメチャな事になり兼ねません。

以上になります。
どうでしょうか?
OBD2分岐ケーブルが使えるのは基本的にCAN通信をしている車両のみと思ってください。
また使えたらラッキー!と思うくらいの余裕でお試しくださいネ!

当方も開発用にOBD2分岐コネクターは使っていたりしますが、、、
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こんな付け方(ドングル2個)では双方同時に動作しませんので注意してくださいね。(;´∀`)