STM32系の開発環境(IDE)は、主に以下のものがあります。

①EWARM - Embedded Workbench for ARM
https://www.iar.com/jp/iar-embedded-workbench/
※有償。本家、STマイクロ社が標準で使っていると思われるほぼ純正開発環境

②Keil MDK-ARM - Microcontroller Development Kit for ARM
http://www2.yokogawa-digital.com/product/product_detail/mdkarm1_2.html
※有償。様々なマイコンに対応している老舗の開発環境

③True Studio
http://atollic.com/truestudio/
 日本の代理店のページ:http://www.aicp.co.jp/products/atollic.shtml
※有償&無償。eclipseベースの開発環境。日本語対応。

④ColIDE (CooCox)
http://www.coocox.org/
※無償。アジア圏の有志が作っているeclipseベースの開発環境。最近更新が滞っているか?

⑤SW4STM32 - System Workbench for STM32
http://www.openstm32.org/HomePage
※無償。フランスac6と言う所が作っているeclipseベースの開発環境。

この中から何を選べばいいか?
一番良いのは、「①EWARM」です。でも個人で買うにはとてつもなく躊躇する値段です。50万円以上ですw
次点として「②MDK-ARM」も良いのですが、こちらも同じく50万円以上しますw
 ※いずれにせよ、セレブな人は①もしくは②を購入してください。以降見る必要はありません!(^_^;
「③TrueStudio」も日本語に対応していて素晴らしいのですが、STマイクロ社が提供するサンプルプログラムが対応していません。無念。(無償版だど起動時にpro版へのお誘い画面が出て毎回ウザいですが・・・w)
「④ColIDE」ですが、最近まで使っていました。使いやすいのですが、これまたSTマイクロ社が提供するサンプルプログラムが対応していません。また最近更新がされておらず、最新マイコンの対応がされていません。
それで、最後に登場の「⑤SW4STM32」です。なんと無償版で唯一、STマイクロ社が提供するサンプルプログラムに対応しています!素晴らしい。(^^)/



と言う事で、今後は「SW4STM32」を使って開発を進めます。

今すぐにサイトに行って、ユーザー登録(必須)して開発環境をダウンロードしてください。
http://www.openstm32.org/HomePage
 ※サイトにあるLog InからRegisterを押してユーザー登録します
login
 ※折り返し1~2分でメールが戻るので、そこから確定させてからログインしてください

次の画面に示すページまで頑張って移動してくださいw
download
自分の開発環境(Windows OS)に合わせて、32bit or 64bit 実行ファイル(.exe)をダウンロードしてください。
 ※現時点では、v1.8が最新版です。これを使って説明していきます


ダウンロードした実行ファイルを何も考えず、デフォルトのままインストールしてください。
 ※インストール先を変更した場合は、以後その環境に合わせて読み替えて進んでください


無事インストールが完了したら、SW4STM32を実行しましょう!
 ※eclipseベースなので、Java SE Development Kit(8u112)が必要になります。インストールされてない場合はインストールしておいてください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html
 ※これも自分の開発環境(Windows OS)に合わせて、32bit(x86) or 64bit(x64)を正しく選んでインストールしてください


そうするとすぐにeclipseでは、お馴染みの workspace フォルダーを指定するダイアログが表示されます。
ここでは、そのまま .\Ac6\workspace で進めてください。
キャプチャ1

そして、、、、

前にダウンロードしておいた『STM32F7 Cube』からいくつかのファイルをコピーします。
①workspaceフォルダ配下に2階層分以下のフォルダを作ります。
 .\STM32CubeF7\Project
 最終的には、以下の通りになります。
 C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7\Project

②.\STM32Cube_FW_F7_V1.5.0\Projects\ にある \STM32746G-Discovery フォルダを丸ごと『①』で作ったフォルダ内にコピーします。

③ .\STM32Cube_FW_F7_V1.5.0 にある次に示す3つのフォルダ内容を、、、
 \Drivers
 \Middlewares
 \Utilities
全て C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7 フォルダにコピーします。

【注意!】
このコピーは非常に重要です。間違わない様に指定フォルダーにコピーしてください。
また、いずれもコピー時に READ属性(読み取り専用)が付く場合があるので、読み書きできるようにOFFにしておいてください。


ここで再びSW4STM32に戻ります。
サンプルプログラムをworkspaceに登録していきます。

①初期ファーム(デモ・ソフト)を登録する
メニューから [File] → [Import] を選び "Existing Projects into Workspace" を選択します。
キャプチャ2
その後、"Select root directory"に次に示すフォルダーを選択して[Finish]します。
 C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7\Project\STM32746G-Discovery\Demonstration\SW4STM32
キャプチャ3

②SD画像表示デモを登録する
メニューから [File] → [Import] を選び "Existing Projects into Workspace" を選択します。
キャプチャ2
その後、"Select root directory"に次に示すフォルダーを選択して[Finish]します。
 C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7\Project\STM32746G-Discovery\Applications\Display\LTDC_PicturesFromSDCard\SW4STM32
キャプチャ4

これで2つのプログラム(プロジェクト)が、workspaceに登録されました。
メニューから[Project] → [Build All] ですべてビルド(コンパイル)しましょう!
しばらくするとビルドが終了します。

次のフォルダ内に実行ファイル .bin または .hex が出来ありがります。
①C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7\Project\STM32746G-Discovery\Demonstration\SW4STM32\STM32F7-DISCO\Debug\STM32F7-DISCO.hex
②C:\Ac6\workspace\STM32CubeF7\Project\STM32746G-Discovery\Applications\Display\LTDC_PicturesFromSDCard\SW4STM32\STM32746G-DISCOVERY\Debug\STM32746G-DISCOVERY.bin

この出来上がったファイルを前に説明した『STM32 ST-LINK Utility』を使えばボード上のファームが書き換えできます。


ですが、、、

面倒ですのでSW4STM32から実行する方法を示します。

今回は『②SD画像表示デモを登録する』を実行してみましょう。
①miniSDカードに『STM32F7 Cube』から画像ファイルをコピーしておきます。
 \Media フォルダーを作り、その中に、、、
 .\STM32Cube_FW_F7_V1.5.0\Utilities\Media\Pictures\BMP_480x272 にある3つのファイルをコピーしておきます。
②USBケーブルをSTM32F746G-DISCOボードに接続しておきます。
③左側のプロジェクト(STM32746G-DISCOVERY)を左クリックしてメニューを出し、[Debug As] → [1 Ac6 STM33 C/C++ Application]を選ぶとボードに書き込みを行いデバッガーを実行します。
IMG_20170108_022854
 ※画面キャプチャーが出来なくてカメラで撮りました。見辛くてスミマセン!

④デバッガーが一旦停止するので[F8]キーを押して実行(スタート)させます。
⑤書き込んだプログラムが、SDカードから画像ファイルを読み込んで実行します!
 ※ボード裏面にあるユーザーキー(青いボタン)を押すと次々にファイルを折り返し表示します

DSCN4909
無事実行できましたか?(^^)/

これでサンプルプログラムをコンパイルして実行する方法が分かったと思います。
ソースをいじって色々と遊んでみてください。

次は、最初からプログラムを作る方法をお教えします。お楽しみに・・・

【補足】
自分の環境だと『①初期ファーム(デモ・ソフト)を登録する』で、きちんとコンパイル出来ずに表示される画像がおかしくなりました。実行そのものは正しく行えています。面倒なので原因は追究していませんw


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